F22生産中止


米国が6日に空軍の最新鋭ステルス戦闘機F22ラプターの生産中止を発表した。F22は航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の本命だったが、米国が禁輸措置を取っていた。その措置が解けないまま調達は不可能となる公算が大きく、日本は防空戦略の大幅な見直しを迫られる。極東の軍事力拡大を進めるロシア、中国への対応をにらみ、年末に改定される防衛大綱・中期防衛力整備計画(中期防)の大きな焦点となりそうだ。(毎日新聞)



ゲーツ米国防長官は6日の記者会見で、米空軍の最新鋭ステルス戦闘機F22の生産中止をオバマ大統領に提言することを明らかにした。ステルス性能、大推力エンジンの搭載による高機動性とスーパークルーズ(超音速巡航)能力を獲得し、諸外国在来の戦闘機を圧倒的に凌駕する性能を有するという。性能が良すぎて対峙する敵が見当たらないのも事実である。


 もともとゲーツ米国防長官生産中止に前向きであったのだが、オバマ政権でも国防長官を継続することになり、ブッシュ政権時にハッキリ言えなかった事を、アメリカバブルがはじけ、世界金融危機に伴いアメリカの税収減が目に見えるようになった状況で提言となったのだろう。


 不謹慎ではあるのだが、「最新鋭ステルス戦闘機F22ラプター」なんて聞くとわくわくしてくるのである。特にこの『ラプター(Raptor)』と言うのは猛禽(もうきん)類のことで、ワシ、タカ、コンドル、フクロウなどを指している。鋭い爪とくちばしを持ち、単なる生きエサだけでなく、死食も行なう、生態系の頂点といえるような強さを持っている。


 日本の防衛がこの件に対してどう変わるのか分からないが、長い目で見ればアメリカにとってはよい判断といえるのではないでしょうか。