「まいど１号」・・・・１月２１日打ち上げ
大阪府東大阪市などの中小メーカーでつくる東大阪宇宙開発協同組合（今村博昭理事長）が完成させた人工衛星「まいど１号」が２００９年１月２１日、宇宙に向けて出発することが決まった。三菱重工業と宇宙航空研究開発機構が打ち上げるＨ２Ａロケット１５号機に搭載される。
まいど１号は約５０センチ四方のミニ衛星。打ち上げ後切り離され、宇宙空間でＶＨＦ電波を使って雷を探知する実験などに取り組む。運用期間は３カ月。茨城県つくば市の筑波宇宙センターで保管され、打ち上げまでに種子島宇宙センター（鹿児島県）に運ばれる。
今村理事長は「ようやく日程が決まってホッとしている。後はカウントダウンを待つだけ」と話す。同組合は「ものづくりの魅力を若者に知ってほしい」と０２年１２月に結成され、まいど１号の開発を約６年かけて進めてきた。
とうとう不景気の真っ只中、「夢を打ち上げるんやない。夢で打ち上げるんや」のスローガンを引っさげ、町工場の親父たちが作った組合は夢を現実にする事が出来たようだ。
「ものづくり」の底辺を支える技術者たちは、海外に次々と拠点を移し安く作る事しか頭に置かない大企業の経営体質を批判する。ものづくりの基本であるべき技術の伝承や人の育成をなおざりにし、今日本に残ったものは何なんだろうか。
そんな中、不景気を跳ねどけるような打ち上げが鹿児島県種子島でされるのである。
2009年1月21日（水） 打上げ予定時間帯：12時54分〜13時16分
まあ、海の藻屑とならぬように成功を祈るわけである。
追記
おりしも、当日は米国史上初の黒人大統領となるバラク・オバマ（Barack Obama）次期大統領の就任式があり、朝の礼拝にはじまり連邦議事堂で就任式、・オバマ次期大統領宣誓、アメリカ合衆国第56代大統領 就任演説、ブッシュ大統領退任式 オバマ氏が見送り、米第56第大統領 就任祝賀パレード、と式典は（日本時間21日午前4時30分）朝方まで続く。まあ、このニュースで世界中は注目、到底『まいど１号』の打ち上げなんぞとり上げられそうにないだろうからものづくりに関わるののとしては寂しいのである。
