ホンダ、F1撤退! 

 自動車大手のホンダがF1から撤退する見通しになった。英BBC(電子版)やロイター通信によると、ホンダはチームを売却する方針を固めた。買い手が見つからなければ来年初めにチームを解散するという。ホンダは5日午後1時半から東京・青山の本社で福井威夫社長が記者会見し、詳細を公表する。

 ロイター通信は、チーム首脳がF1チームの会合で、1カ月の間に買い手が現れなければチームを解散するだろうとの見通しを語ったと報じた。

 ホンダは00年、共同開発した車体にエンジンを供給する形でF1に復帰。06年からは車体も造る単独チームで参戦したが、08年までの3シーズンで表彰台は優勝1勝、3位2度の成績にとどまっている。

 ホンダのチーム運営費は、年間2億ポンド(約680億円)に上るとされる。F1は巨額のスポンサー料を集めて運営されている。今秋、本格的に悪化した金融危機では早くから影響が懸念され、大手メーカーの撤退を予想する声もあった。


 トヨタショック以来、自動車業界も大変だ。政府の無策の煽りをうけて、円高はなかなか戻らず、輸出関連企業の収益があっという間に消えてしまいました。トヨタは11月6日に営業利益を1兆円下方修正すると発表、各工場も減産体制おまけに派遣・請負を手始めに雇用調整を開始し、細部から無駄を省いているという状態だ。


 今日午後発表されるのはホンダの福井威夫社長からである。何が飛び出すかは判らないが、F1撤退という大鉈なんだろう。11月新車販売では低迷、ベスト10にはなんとか、ライフ(4位)、フィット(6位)、フリード(8位)が入っているといえども軽と小型車ばかりで台数的には落ちている。ホンダは年間400億円の予算をF-1につぎ込んでいるそうであるが、その金は大きい。発表するならばトヨタの前にしなければ意味がない、これでトヨタは抜けれない。

 それではF1にそんなに魅力があるのかというとそうでもない。国際自動車連盟FIA)はレギュレーションを勝手に変え、2010年からはエンジン統一策まで出してきた。エンジンメーカーのホンダとして共通エンジンではF1に魅力は感じない。F1撤退の口実を各メーカー探していた矢先だが、ホンダが口火を切ったわけだ。流石はホンダとトヨタも先を越されて悔しがっている事だろう。


 まあ、早く手を打って損はない。先手必勝というべきか・・・。