「パナソニック」社名変更の余波

 松下電器産業が1日、「パナソニック」に社名変更したが、漫画週刊誌「モーニング」(講談社)に連載中の人気漫画「社長 島耕作」(弘兼憲史さん作)でも、主人公の島社長が「初芝五洋ホールディングス」の社名を変えることが1日分かった。2日発売号で、島社長が社名変更の方針を表明する。

 弘兼さんは松下電器に勤務した経験があり、「島耕作」シリーズは会社員経験を基に執筆。モーニング編集部によると、現実の松下電器と同様、世界に通用するブランドにするために島社長が決断した。2日発売号では、まだ具体的な社名は明らかにならないという。

 どうでもいい話であるが、「島耕作」シリーズは今や最高のポストである社長に上り詰めている。1983年雑誌『モーニング』誌上で『課長島耕作』の連載が始まったのであるが、当時耕作は35歳、初芝電器産業販売助成部宣伝課の係長であった。


 この物語の作者は、元松下電器に勤めていた、弘兼憲史氏(1947年生まれ)である。耕作と同じ激動の時代を戦い抜いた団塊の世代と呼ばれる人種のひとりで発想は素晴らしい。パナソニックの社名変更はどうでも良いが、漫画の世界での「初芝五洋ホールディングス」はちょっと分かりにくい名前だと感じていた。それを今回、パナソニックの社名変更と同じ時期に社名変更とは流石は弘兼憲史氏である。


 弘兼憲史氏は07年に紫綬褒章を受章、妻は元アシスタントで東京ラブストーリーを描いた漫画家の柴門ふみ氏である。


島耕作クロニクル 1970?2008 ?社長への軌跡? (講談社プラチナコミックス)

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