愛知・岡崎で記録的豪雨・・・・時間最大雨量 146ミリ

 前線の影響で愛知県内は28日から29日未明にかけて集中豪雨に見舞われ、同県岡崎市では29日午前2時までの時間雨量が、同県で観測史上最多となる146ミリを記録した。

 同市は午前2時すぎ、市内全域約37万6000人に避難勧告を出すとともに、同30分ごろ、自衛隊災害派遣を要請、県を通じて国に災害救助法の適用申請を行った。

 同市災害対策本部によると、市内3河川で氾濫(はんらん)などしており、床上浸水35か所、床下浸水23か所、道路冠水26か所などの被害が確認されている。


 日本海から前線が延び、南から発達した雨雲が入り込んだ影響で、関東から東海地方にかけて豪雨になった。床上・床下浸水などの被害は甚大で、土砂災害もこれから増えていくのだろう。


  豪雨になると屋根に降った雨水はたて管に収容しきれず、トイからあふれ落ちるようになる。そんな時には雨水桝も限界を超えると桝の蓋から雨水が噴水となったり、下水のマンホールが持ち上がる現象が現れる。もちろん、バケツをひっくり返したような雨なのだが、問題は10分で収まればよいが1時間も継続すると、河川の氾濫につながる。すなわち降った雨が海まで流れていくまでに、河川の能力を超えてしまう現象になる。こんなゲリラ的豪雨が最近増えてきた。


 過去に記憶している時間最大雨量は土佐清水の150ミリ(1944年10月17日)だと思っているが、今回岡崎での時間最大雨量146ミリは、それに次ぐものである。局地的なデーターではもっと多いこともあろうが、今回は全国の39地点で1時間当たりの最も多い雨量の記録を更新し、時間最大雨量100ミリを越えたところが多い事が問題だ。8月5日東京の豊島区下水道工事中、作業員が増水で流され行方不明になったが、あの時は時間最大雨量は66ミリであり、今回に比べればたいした事は無いと思うのが怖いのである。


 台風も来ていないのにこれだけ多い雨を降らせる事は怖い気もするが、雨雲は落雷・突風を伴ってもう1日影響を及ぼすようである。