山本化学工業株式会社・・・・オリンピック競泳水着

 日本水連北京五輪の競泳日本代表向けの水着提供で契約するミズノ、アシックス、デサントの3社は30日、日本水連に「改良版」を提示した。好記録を生むとされる英スピード社の「レーザー・レーサー(LR)」に対抗するためにわずか3週間という瀬戸際の開発レースを強いられた。最大の広告塔ともなる五輪選手の期待に応えられるか。国内3社の力が試される。

 骨盤回りの動きを安定させる製品を4月に発表したアシックスは今回、脚部の動きを助ける素材を採用した。スピード社を意識したのがミズノとデサントで、体の締め付けを強めて水中での抵抗を減らす狙いを強調。水をはじく素材を採用し、軽量化も進めたという。

 アシックスとデサントは一部にトライアスロンウエットスーツ素材で世界トップの山本化学工業大阪市)の素材を採用。ミズノは東レとの共同開発素材を使う。 (30日 21:01)


 スピード社の競泳用水着「レーザーレーサーLZR RACER)」を使うと、圧倒的に記録が伸びる、今季生まれた世界記録37個のうち、35個が同社の水着によるという実績を目のあたりにしている。問題は日本水連はミズノ、アシックス、デサントの3社と契約しているのでスピード社の水着で出場できないというところである。


 そこで、国内3社が改良型水着を30日発表したってわけだ。注目はアシックスとデサントが大阪の山本化学工業株式会社の素材を使用しているところだ。この山本化学工業はウェットスーツ用素材で世界シェア60%。高級品に限れば100%に近い、独自技術で高い保温性と着心地の良さを実現。プロの絶大な信用を得るという。

 もともとこの会社先代の山本敬一氏が1964年創設し、消しゴム付きの鉛筆の開発を経て、ゴム製品、ウエットスーツバイオラバー素材などの医療素材、複合特殊ゴム製品製造で現在に至っている。

 特に我輩が気になるのいは、お笑いの水道橋博士が宣伝しているバイオラバーである。身に着けるだけで細胞の生理活性機能が高まり、ガン治療になるというものである。チョッキタイプで40万円弱、床に引くシート一人用だと、100万円を大きく超えてしまう。枕に使うと毛が生えて来るというものだ。ちょっと危ない商売のように思えるところが不安なところであるが、国内3社のうちミズノだけが山本化学工業の素材を使用していない理由だと勝手に解釈している。

 まあ、日本の新製品開発スピードが試されている。