ねこつぐら

豪雪で知られる栄村で冬の間に作られる猫用の家「ねこつぐら」が、都会で人気を集めている。わらで編んだ釣り鐘状で、大きなものは一つ1万2000円以上するが、近年、売り上げは右肩上がり。山間地農家の貴重な冬の副収入となっている。



 この栄村というのは長野県でも一番北に位置し、新潟との県境であります。 もともと「つぐら」というのは昔の「ゆりかご」のことで、漢字で書くと「稚座」(ちぐら又はつぐら)と読み新潟の方言で籠のことという。新潟では「ねこちぐら」が一般的で、米どころ新潟でのわらを原料にした、冬の内職であったそうな。

 長野県栄村の振興公社は商売上手で通信販売で人気を呼び、新潟県関川村の民芸品であることを忘れさせている。まあ、この「ねこつぐら」の写真を見ていると、何か無性に郷愁を感じ猫を飼いたくなってしまうのである。