浴育

畠山鈴香被告は娘をお風呂に入れなかった…。2年前に起きた秋田連続児童殺害事件の公判で出てきた証言が育児放棄を象徴するように、入浴は親子の情愛をはぐくむ基本的生活習慣である。正しい食生活のキーワードとして定着した「食育」に続いて、「浴育」という言葉を最近見聞きするようになっている。


 「食育」に続き、「浴育」と言う言葉を聞いた。お風呂に入る事で親子のコミュニケーションを深め、子供の能力育成と情操教育のきっかけにしようと言うものである。この裏には畠山鈴香被告の公判で見るように、育児放棄は子供をお風呂に入れなかった事実を大きくとらえ、「浴育」とつなげた様に思うのである。

 昔から家風呂のある家庭では九九を覚えたり、なぞなぞで遊んだりする中でいろんな事を学んだり、銭湯に行ってマナーを教えられたりする事は当たり前のこととして受け止められてきた。わざわざ、「浴育」という言葉をつくり、鈴香被告の例から「浴育」は重要であるというのは違う話と思うのである。

 しかしながら今の「お風呂おもちゃ」は種類も豊富で素晴らしい。「浴育」という言葉との繋がりは別にして興味深々である。ゆったりお風呂に浸かる時間や子供とコミュニケーションを深めることは当たり前のことである。