硫化水素自殺・・・嫌なニュース

17日午前1時20分ごろ、北九州市八幡東区中尾の住宅駐車場で、会社員の夫(37)と妻(36)が軽乗用車の後部座席でぐったりしているのを妻の知人女性が見つけ、119番した。2人は約1時間後、搬送先の病院で死亡が確認された。薬物中毒死とみられ、車内で薬剤を混合した痕跡があったことなどから、福岡県警八幡東署は有毒な硫化水素ガスを発生させて自殺を図ったとみている。


最近はインターネットをきっかけとする自殺がある。自殺手段や方法だけでなく仲間を募って自殺するもので、大きな問題になっている。まあ、誰かが硫化水素ガスによって自殺を図ると、連鎖は拡大していく可能性がある。今年に入り硫化水素ガスで30人近い方が死亡している。年間3万人以上が自殺で亡くなっている日本国だから、手段的には小さいのであるが新しい自殺方法として流行しないのか心配である。

 硫化水素は口臭の原因となる物質のひとつといわれているから、卵の腐ったような特徴的な強い刺激臭だが、濃度が高くなると嗅覚が麻痺し周りの被害が及ぶこともあるから気をつけなければならない。「混ぜるな危険」とかかれた洗剤を使ったそうだが、今メーカーは困惑しているそうである。こんな事で洗剤の使用が制限されたとしたら、作っているメーカーそして従業員はどんなに腹がたつだろう。極端な話、砂糖や塩を大量に食せば死亡するのだが、だから制限することはしないし必要無いのである。

 国は「自殺対策白書」を閣議決定している。なかなか、素晴らしい白書で数値目標をたて、平成28年までに、17年の自殺死亡率の20%以上を減少させ、急増前の2万4000人台の水準まで下げることを掲げている。政府の対応は今すぐに出来ることではないが、他の国々の状況をふまえ、長い目で状況を改善していかなければよくならない。この中には自殺対策の基本的考え方として国民1人ひとりが自殺対策の主役となるよう取り組むとあるが相手のことを考え、サインを気づくような環境も大切である。

 インターネットをきっかけとして自殺する人もいるかもしれないが、思いとどまる人もいると思う。人として廻りの人を慮れば、おのずとして興味本位の自殺の報道方法はかわり、連鎖は打ち切られると思うのだが・・・・。



http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2007/html/index.html