日本沈没・・・・地上波初

 73年に公開された小松左京原作『日本沈没』を『ローレライ』の樋口真嗣監督が草なぎ剛柴咲コウ主演でリメイク。最新のVFXと特撮技術を駆使し"日本沈没"という未曾有の災害と、祖国の危機に直面する人々の姿を描く。


 テレビにかじりついてます。


 1973年に刊行された小松左京による日本のSF小説日本沈没」は1973年そして2年前の2006年に映画化された。テレビドラマは1974年10月6日から1975年3月30日まで、TBS系列・日曜夜8時で全26回に亘って放送され、楽しみに見ていた番組だ。ラジオドラマとしても1973年と1980年に流れている人気番組であった。


 個人的に思えば、日本沈没といえば今は亡き地球物理学博士 竹内均氏を忘れてはならない。1973年の映画には科学者役として出演、大学受験ラジオ講座NHK高校講座「科学と人間」も懐かしい。彼はその後、科学雑誌『Newton』を作ったりと、科学の啓蒙活動にも力を入れていた。
 寺田寅彦のエッセー『茶碗の湯』に心打たれて、地球物理学の第1人者に登りつめた男は日本沈没と大きな関わりあいがあったと思っている。日本の最後を思えば悲しくなるが、何度見てもひきつけられる男は物理とは縁遠いところで過ごしている。