浅野忠信

cobayan2008-01-23



 やりましたね。浅野忠信が主演する“Mongol”が第80回アカデミー賞外国語作品部門にノミネートされた。


 この“Mongol”はセルゲイ・ボドロフ監督が手がけ、浅野忠信が主人公チンギス・ハーンを演じたものだ。ロシアのセルゲイ・ボドロフ監督と言えば、トルストイの短編小説「コーカサスの捕虜」の原作を現代のチェチェン紛争に置き換えて、製作した歴史超大作が有名で、カンヌ映画祭国際映画批評家賞、観客賞、第69回アカデミー賞外国語映画部門ノミネートされ、数々の国際映画祭で絶賛された経歴がある。


 そして主演の浅野忠信はちょっと凡人には理解できないような多才な人物である。1973年11月27日生まれ、面白い色の使い方をする画風が印象的な絵画も素敵だし、DVD『トーリ』は初監督作品である。88年『3年B組金八先生Part 3』でデビューということから、こんな作品にも出ていたのかと改めて見直す通称「ターちゃん」である。もともと、無名の若手監督の映画に多数出演してきた貪欲さと、演技が観る者の心を打つようになってきたことが、セルゲイ・ボドロフ監督と組み、チンギス・ハーン役として注目され、ノミネートされたのだろう。一先ず、大喜びだ。


 このモンゴルが早く日本でも上演できる事を望むし、2008年1月公開予定の『母べえ』は第58回ベルリン国際映画祭コンペティション部『KABEI―OurMother』として出品している。この『母べえ』、主演の吉永小百合と共に浅野忠信の演技も注目である。今日本の俳優で一番光っている人物と言っていいであろう。


浅野忠信公式サイト    http://www.anore.co.jp/asano/

母べえ』公式サイト   http://kaabee.jp/