「♪ネットで探せるエイブル〜」


 今日20日から、嵐の翔ちゃんがエイブル〜のCMをはじめたと言う。


 ちょうど息子の部屋探しで愛知県の賃貸のエイブル、アパマン、ミニミニは世話になっている。いまや1Kといえども風呂、トイレ、エアコン、駐車場は標準だ。翔ちゃんのCMで爽やかなイメージの物件が高く取引されるのだろう。


 神田川に出てくるアパートのイメージのある物件は今や人気なしであるだけではなく見当たらないのである。その昔、かれこれ35年も前の話であるが、名古屋ドームのできる前の東区木造アパート4.5畳の値段は4500円/月だった。風呂なし、トイレ、流し共同の生活だったが不自由とは思わなかった。工員、学生、女子会社員と今では考えられない組み合わせだった。

 20年程前、依然済んでいた4500円のアパートが間違って取り壊されかけたと新聞で見た。あまりにもぼろいので解体業者が物件を間違ったそうである。「平和荘」と言う名前を見たとき単に懐かしかっただけではない。

 「外こもり」と言う言葉を聞いた事がある。日本で割のいい短期バイトをこなして100万円ほど稼ぎ、物価の安い東南アジアなど(タイやカンボジア、インドやネパール)で長期滞在する。当然住むところも安いから、そこで引きこもれば外こもり族と呼ばれる。

 外こもりの気持ち、何か分かる様な気がするのである。就職も儘ならないのに、住む所の値段はべらぼうに高い。のんびりと寝ているわけにも行かないのだったら、生活レベルが低くとものんびり出来ることを選ぶ若者たちの気持ちを・・・。翔ちゃんのCMの影には社会の歪が見え隠れするのである。