ドライビングシミュレーター

cobayan2007-11-27







 トヨタ自動車は、交通事故の低減を目指し、予防安全技術の開発の促進の一環として、ドライバーの運転特性の解析および事故低減技術の開発とその効果の検証に有効な「ドライビングシミュレーター」を開発、トヨタの東富士研究所に設置したと発表した。


 三十数年前であろうか、自動車免許を取る為自動車学校に通っていた時、路上運転の前に今から思えばおもちゃみたいなドライビングシミュレーターを使った記憶がある。トヨタのクラウンを改造したもので画面とハンドルだけのつまらないものであった。自衛隊上がりの教官にうるさく注意された事を思い出す。


 しかし、今回東富士研究所に設置されたものは規模が違う。直径7・1メートルのドーム内に設置した実車に乗り、映像に合わせ運転操作すると言うのだから、加速、減速感やハンドルの切れ具合が実車と変わらないくらい忠実に再現されていると言う。ドームの移動範囲は縦35メートル、横20メートル、最高体感速度は時速300キロメートルというから、すごいマシンだ。

 そしてこのマシンは単に人のドライブテクニックの検証だけでなく、新しい車の予防安全技術の高度化を目指していると言う。すなわち、次世代の車は事故を起こさせない車だという意気込みが伝わってくる。開発には100億まではいかないが、数十億はかかっているとため息をつくばかりである。
 
 富士山のふもとにある東富士研究所(静岡県裾野市)といえば、F-1の基地でもある。このドライビングシミュレーターを使って「Panasonic TOYOTA Racing」2008年マシンを走らせることが出来たなら面白いと思ってしまった。来期はヤルノ・トゥルーリそしてラルフ・シューマッハにかわってティモ・グロック、テストドライバーが小林可夢偉で戦う事になる。