伊勢名物「赤福餅」

「お伊勢参り」の代表的みやげ物「赤福餅」を製造する老舗「赤福」(三重県伊勢市)が製造年月日を偽装表示していた、と農林水産省が2007年10月12日に発表した。


 伊勢神宮のお膝元で伊勢名物として販売する「赤福」は創業300年の老舗である。三重県内でも赤福は年に何度かは食べたい気分にさせてくれる人気商品である。もちろん赤福を食べて食中毒になったと言う噂を聞いたことが無いほど安心して大切な人にもらっていただける無難なみやげ物である。

 赤福餅の消費期限は、夏場が製造日を含め2日、冬場が3日となっているのであるが、駅や主要なみやげ物店には沢山の箱が積み上げられ、こんなに沢山売れるのが不思議なくらい流通が整っているのだろうと思っていた。しかし、最大で2週間冷凍した後に解凍し、再包装した「まき直し」と呼ばれる行為もしていたそうだ。赤福だったら仕方が無いと農林水産省を逆恨みする県民性もぬぐえない。冷凍して何が悪いんだ、同じ三重県の和菓子メーカーの井村屋のあずきバーなんてのは冷凍品だから問題にならないだけでは無いのだろうか。

 北海道の石屋製菓の「白い恋人」が賞味期限改ざんにより、販売中止となったのは記憶に新しいが、安全上問題が無いのであれば消費期限を過ぎたものを捨てるんではなく、違う方法を考えるべきだと思う。全国にみやげ物を輩出する大手は農林水産省の指導の下に大量の食品を捨てる事が正しい事なのか分かりそうな気がするが、今の時期に何故問題にするのか何か胡散臭い事を考える役人に振り回される老舗メーカーの様な気がしてくるのである。