ル・コルビュジエ

 政府の世界遺産条約関係省庁連絡会議は14日、東京・上野にある国立西洋美術館本館(59年完成)を、「モダニズム建築の巨匠」といわれるフランス人建築家ル・コルビュジエ(1887〜1965年)の設計した建築群の一つとして、世界文化遺産の暫定リストに記載することを決めた。来年1月にフランス政府が、「ル・コルビュジエの建築と都市計画」として、世界23カ所のコルビュジエ建築を、日本など関係国政府と共にユネスコに正式に推薦し、09年夏の世界遺産登録を目指す。


ル・コルビュジエ(Le Corbusier、1887年10月6日 - 1965年8月27日)はスイスで生まれ、フランスで主に活躍した建築家。本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(Charles-Edouard Jeanneret)。打ちっぱなしのコンクリートを壁にした建物は今ではあたり前であるが、画期的であった。彼の影響を受けた日本の建築家も多いだろう。


 建築界の巨匠と呼ばれ、20世紀最大の建築家であるル・コルビュジエ、人間の原点である住居に視点をむけ、個人邸から集合住宅ましてや都市計画に至るまで使う側の視点に立った愛情深い建造物が多い。特に好きなのが、両親のために設計した60平米(18坪)の「小さな家」。スイスのレマン湖畔のほとりに建てたと言う。両親が使いやすいように設計したと言うシンプルな建物こそ彼を示すものだと思う。日本にもその作品のひとつがあると聞き驚いているが、国立西洋美術館本館是非とも訪れたいものである。