ダイヤモンド頭蓋骨、116億円で落札

cobayan2007-08-31



英国の現代美術家ダミアン・ハーストが制作したダイヤモンドがちりばめられたプラチナ製の頭蓋(ずがい)骨が、投資グループによって、提示価格の1億ドル(約116億円)で落札された。この頭蓋骨8601個のダイヤモンドを散りばめた「作品」である。18世紀のヨーロッパ人男性(35)の頭蓋骨をかたどったものだが、歯は本物を使用となかなか出来ばえは素晴らしい。



 ダミアン ハースト(Damien Hirst)といえば、1965年英国、ブリストル生まれである。ガラスの水槽にホルマリン漬けの本物の人食いざめを入れた作品で注目を浴び、いまや現代作家の中で最重要人物と言われている。奇才といわれながらも基本の芸術性は素晴らしく、カラフルなドッドをちりばめた「Lysergic Acid Diethylamide」 は単純ながらも空間をひきたたせてくれる。

 彼の作品の主題は「生と死」であり、奇抜でグロい作品も多い。見たく無いけど見てしまうような惹きつけられるものもある。確かに深刻な薬物中毒とアルコール中毒に冒されていると噂され、コレクターであるチャールズ・サーチや、画商であるジェイ・ジョプリンとの緊密な関係は、今回のような投資グループに高く買い取らせるような、商売上手なところもあるようだ。