北野武監督(60)のひと言



 昨日は横綱朝青龍(26)のモンゴル帰国で朝から騒然とした空気に包まれた成田空港。もう一人の英雄・たけしが第64回ベネチア国際映画祭の特別招待作品に選ばれている「監督・ばんざい!」をひっさげ、ベネチアへ出発した。

 彼は成田で待ち構える報道陣にひと言「へへ、喜びはあるんだけど(どんな賞か)よく分かんねぇな」と言いつつ、朝青龍の件に対しても「日本人が弱いだけだろ? 国技なんだから日本から強い相撲取りが出ればいいんだけどな」と嘆いていた。

 「解離性障害」と診断され、母国で治療を受けることになった朝青龍、最後の顔は横綱らしくなく弱々しかった。彼のことよりも、相撲協会にぶら下がる大きな体をした「金玉の小さい」面々の顔や薮医者の顔がちらついてしまった事は恥ずかしい。5月のカンヌ映画祭でチョンマゲ姿を披露して爆笑を取った北野武、今回はふんどし姿で登場なんて期待してるが、金獅子賞(Leone d’Oro)の行方より、モンゴルで朝青龍の行方の方に感心が行くのは不満である。