世界陸上100m決勝はゲイが9秒85で優勝 


 第11回世界陸上選手権大阪大会第2日の26日、大阪市長居陸上競技場で行われた男子100m決勝は今季世界最高の9秒84を出していたタイソン・ゲイ(米国)が9秒85をマークし優勝した。世界記録9秒77を持つアサファ・パウエル(ジャマイカ)は9秒96で3位に留まった。
 100mはスタートの出来不出来で決まってしまう。どんなに筋力を鍛えたところでスタートのタイミングや加速に対するバネとは一致しない。向かい風0.5メートルの条件の中、9秒85はすばらしいが、長居陸上競技場の世界有数の高速トラックで世界記録更新が出来なかったのは惜しい感じがしてならない。ウレタン厚さは13ミリ、固さの違うウレタンを数層重ね、上層が硬く、下層は軟らかくし、弾力性を持たせながら、衝撃を吸収するスーパートラック。しかし連日の暑さで、反発力が出なかったのではあるまいかというのが素人の見解だ。まあ、9秒台なら良しとするか・・・。

100メートル走 男子・世界歴代10傑

  1. 9秒77 アサファ・パウエル  ジャマイカ  2005年6月14日(*1)
  2. 9秒79 モーリス・グリーン  アメリカ合衆国  1999年6月16日
  3. 9秒84 ドノバン・ベイリー  カナダ  1996年7月29日
  4. 9秒84 ブルニー・スリン  カナダ  1999年8月22日
  5. 9秒84 タイソン・ゲイ  アメリカ合衆国  2006年8月18日
  6. 9秒85 リロイ・バレル  アメリカ合衆国  1994年7月6日
  7. 9秒85 ジャスティン・ガトリン  アメリカ合衆国  2004年8月22日
  8. 9秒85 アデトヌンボオルソジ・ファスバ  ナイジェリア  2006年5月12日
  9. 9秒86 カール・ルイス  アメリカ合衆国  1991年8月25日
  10. 9秒86 フランク・フレデリクス  ナミビア  1996年7月3日
  11. 9秒86 アト・ボルドン  トリニダード・トバゴ  1998年4月19日(*2)
  12. 9秒86 フランシス・オビクウェル  ポルトガル  2004年8月22日