地デジ難民

 我家のテレビはCATVケーブルテレビで受信している。3世代6人で5台のテレビが使っているが、テレビを1番の楽しみにしているのが81歳のお爺さんである。爺さんはアナログ放送が停止になり地上デジタル放送に替わる事など考えても居ない。それも完全移行2011年7月24日までで、今のテレビが見えるのが今日8月5日現在で1449日しかないことは、ご存じない。寿命が先か、地デジが先か微妙なところだと息子は思うが・・・。

 日本全国で1億台強あるといわれているテレビの中で2200万台がデジタル対応受信機の累積出荷台数といわれている。約20パーセントの普及率であり、このまま完全移行の2011年7月24日までに全台数を普及させというとすると、年間約2000万台ずつ売らなければならない。所詮無理な数字で、受信機が普及せずテレビを見れない「地デジ難民」が出ることは目に見えている。

 テレビ放送というのは単に娯楽だけではないのであります。災害時得に津波地震、台風など、大切な生活インフラになっているのです。そんな中で地デジ難民 を出すというのは大げさ言えば憲法違反です。特にお年よりなんかは憲法25条 『健康で文化的な生活』とテレビとの関係は深いと思っています。


 政府は地デジ難民を出さない為、次のような救済策を考えているようだ。

  • 完全デジタル化の日程を延期(米国でも受信機の普及の遅れから延期した経緯あり)
  • 低所得者用に無料チューナーの貸し出し
  • 5,000円以下の簡易チューナの販売
  • ケーブルテレビでの最低チャンネルでの格安コースの設定

 4年をきったが(1449日)、もうすぐだ。
我家はもう少し様子見だ。慌てない、慌てない・・・とブラウン管テレビをながめ、政府の救済策を待つのである。