『時をかける少女』・・・アヌシー国際アニメーション映画祭で特別賞を受賞

 世界4大アニメーション映画祭の1つで、6月16日にフランスで開催された第31回アヌシー国際アニメーション映画祭長編映画部門の特別賞を「時をかける少女」(監督:細田守)が受賞した。角川エンタテイメントから、4月20日に発売されたアニメDVD「時をかける少女」は、発売から2カ月で11万枚販売されたと言い、相変わらずジュブナイルから映像への変換は、まだまだ人気が冷めないようである。


 「時をかける少女」(著:筒井康隆 角川文庫刊)は『ジュブナイル』(SF小説)といわれる分野に入る。 児童文学から年齢の高い10代の中高生を主に読者対象とし、SFやミステリのようなジャンル小説の特徴を持つ一連の作品のことである。他の作家では豊田有恒(SF)(時間砲計画など)や 眉村卓(SF)(なぞの転校生ねらわれた学園など)があげられる。

 この作品の原作は1965年発表というから40年以上も経つロングセラーになる。幾度となく実写映像化されてきた「時をかける少女」、あの当時ラベンダーという花の香りなんてかいだことはなかったが、時を自由にかけるという少女を夢見たのも良い思い出である。NHK少年ドラマシリーズタイム・トラベラー」(1972年1月1日〜)がこの作品の最初の映像化であるが、その後に与えた影響は大きい。今回のアニメ、一度劇場で観たいと思っているがちょっと悩むところだ・・・。

受賞経歴
第39回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門(Gertie Award)最優秀長編作品賞
第11回アニメーション神戸賞 作品賞・劇場部門
第31回報知映画賞特別賞
第49回朝日ベストテン映画祭朝日新聞社朝日放送主催)日本映画 第3位
第28回ヨコハマ映画祭ベストテン 日本映画 第10位
第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
第30回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞 
第1回Invitation AWARDS アニメーション賞
第61回毎日映画コンクールアニメーション映画賞
デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー06/第12回AMDAward 「大賞(総務大臣賞)」「BestDirector」
第21回デジタルコンテンツグランプリ優秀賞
第6回東京アニメアワード 『アニメーション・オブ・ザ・イヤー』 監督賞 原作賞 脚本賞 美術賞 キャラクターデザイン賞 
第31回アヌシー国際アニメーション映画祭 長編部門特別賞「feature films: Special distinction」