河瀬直美監督の「殯の森」がグランプリを受賞
第60回カンヌ国際映画祭は27日、当地で授賞式と閉会式を行い、河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」が審査員特別大賞「グランプリ」を受賞した。
「殯の森」はグループホームで暮らす認知症の男性とわが子を亡くした介護士の女性が、男性の妻の墓を探して森の中をさまよう物語。死者を弔う伝統的儀式「殯」という言葉に託して、人間の生と死の接点を描いた。
他の主要賞は
- 60回記念賞 ガス・ヴァン・サント監督 (『パラノイド・パーク』)
- 最優秀監督賞 ジュリアン・シュナーベル (『潜水服と蝶』)
- 最優秀男優賞 コンスタンチン・ラウロネンコ (『バニッシュメント』)
- 最優秀女優賞 チョン・ドヨン (『シークレット・サンシャイン』)
- 審査員賞 『ペリセポリス」 (マルジャン・サトラピ&ヴァンサン・パロノー)
- カメラ・ドール 批評家週間 『メドゥーゾット』 (エトガール・クレット&シーラ・ゲフィン)