デッドボールに松坂ペコリ

cobayan2007-04-25



 日本人はどうも謝る民族らしい。自分の非を謝っているのでは無いのに、頭を下げてしまう。電話でも「すみませんでした」と言ってから、「謝る必要ないのに・・・」なんて子供たちに言われることがある。日本人なら相手に時間を取らせたことを素直に「すみません」と礼を表わしているのに「謝意」に取られるようだ。


 先日のレッドソックス-ヤンキーズ戦で1回松坂が投げたボールがアレックス・ロドリゲスに当たりデッドボールとなった。すぐさま松坂は帽子を取って頭をペコリと下げたが三回にデレク・ジーターに当てた時は何も態度に表わさなかった。これがメジャー流であるが、両極端な態度にアメリカ人には理解に苦しんだようだ。


 死球の対応で高校野球なら帽子を脱いで頭を下げるのがあたり前になっているのだが、アメリカでは故意にしたわけではないから頭を下げる事は無い。日本のプロでも投手によってまちまちだ。特に清原なんかに当てようもんなら投手は引きつって帽子を脱いでしまうようなオーラがある。そんなオーラがロドリゲスにあったがジーターに無かったのかと言うと微妙なのだ。


 松坂とロドリゲスは代理人がスコット・ボラス氏で120億(落札金と年俸合わせて1億ドル)と300億(メジャー最高年俸10年2億5200万ドル)のつながりがある。義兄弟みたいなもんだと見ると、オーラが松坂を高校野球の純真な心にもどさせ、帽子を脱がした事になる。