長崎市長選、前市統計課長の田上氏が当選

伊藤一長氏(61)の死去をうけての市長選は前市統計課長で無所属新人の田上富久氏(50)が、伊藤氏の長女の夫で西日本新聞記者の無所属新人、横尾誠氏(40)ら4人を破り、初当選した。田上氏と横尾氏は953票差の接戦だった。

 今回の弔い合戦は世襲や県外出身への批判が表沙汰になり、前市統計課長の田上氏に風向きが変わった。しかし、伊藤一長氏への投票が相次いだり、「伊藤」票も多かった。期日前投票の無効票7354人の多数が伊藤票といい、田上氏と横尾氏の差が953票というのは微妙な数字である。たらればではあるが、横尾氏が養子で伊藤の姓を名乗っていたら、当選したかもしれないと思うと、可哀想な気分になってくる。