高知空港の胴体着陸事故 について


 今回高知空港胴体着陸した全日空ボンバルディアDHC8―Q400は、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会が、前輪の格納扉を開閉する部品を検査するなど、同空港での現地調査を続けた。
 その結果原因が判ってきた。前輪格納扉を開閉する部品のボルト一本が脱落したためそのボルトで押さえられていたブッシングが10ミリ飛び出し、周囲の部品と接触、扉が競り合い開かなかったことが判明した。しかしボルトが何故外れたかは規定のトルクで閉めてなかったのか、切損したのかを調べていくという。一つわからないのはこのボルトには抜け止めのピンがあったというが、見つかっていないからピンの取り付け忘れという、人的ミスもありうるわけだ。

 ボンバルディア社はカナダのモントリオールにある車輌やジェットスキーなどの製造で知られるカナダ最大のメーカーで、世界第三位の航空機メーカーと言われている。 今から20年前に航空事業に参入したがトラブルが多い機体として有名であり、全日空2006年だけの車輪トラブルが7件あり、墜落していないのが不思議なくらい運が良い飛行機である。たぶん機械の信頼性が低い分、高い技術力の落ち着いた操縦士の対応により乗越えているのではなかろうか。

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