西武「栄養費」問題 

cobayan2007-03-10


 アマチュア選手に「栄養費」名目の現金を渡していたことが明るみに出てしまった。その球団は松阪投手をレッドソックスに送り、60億円を手に入れた西武である。金が使いきれないほどある西部だから、少々はいいだろうなんて許すわけには行かない。酷いのは金銭授受などのドラフトにかかわる不正を禁じた「倫理行動宣言」(2005年6月)の採択後も金銭の授受があったというから、宣言なんか「屁の突っ張り」にもなら無い事が確認された。


 当初は西武は選手名、社会人か学生かなどの区分、現在プロ球団に所属しているかは、明らかにしなかったが、今日10日になって判って来た。金銭を受け取っていたのは社会人野球・東京ガス木村雄太投手(21)と早大3年の野手(21)だそうだ。明日からこの二人は忙しい時間を過ごす事になる。


 西武はこの二人を獲得しなかったようであるが、選手の親の一人は「金銭の授受は球団側から持ちかけられた。もらった分は、大学を卒業して入団する際の契約金から差し引くので問題ないという説明だった」と素人判断が伺われるが、そう言われればほとんどの親は悪い事だと思わず、金銭を受け取るのではなかろうか・・・。


 西部のやり方は汚いと言えば言えなくは無いが、日本学生野球憲章というものがある。それには、「選手はいかなる条件でも入団などを条件に、プロ球団から金品などの支給や貸与を受けることができない」と明記されているから、この選手は処分される事になるのだろう。沖縄県浦添市でキャンプをしている早大野球部の応武(おうたけ)篤良監督は選手については将来のある人間だから、守ってやりたい心情を述べたが、ここまで大きな話になるとそれも難しそうである。