新たな浄化装置「サリー」、本格稼働 福島第一原発

 東京電力は18日、福島第一原子力発電所内の高濃度の放射能汚染水を浄化する新たな装置、通称「サリー」の本格運転を始めた。サリーと、以前から使ってきた米キュリオン社のセシウム吸着装置、仏アレバ社の除染装置の三つの浄化装置をつなげて、同日午後、集中廃棄物処理施設の高濃度汚染水の浄化を始めた。

 サリーは東芝などが開発した。キュリオン社の装置に似た構造。三つの装置のつなぎ方を工夫することで、どれか一つが止まっても浄化が続けられるようにしたほか、サリーは100万分の1程度まで放射能濃度を下げる性能があり、サリー単体でも浄化を続けられるという。

日本製ですべてやったほうがいいと思うのであるが、米キュリオン社や仏アレバ社との契約があるから勝手なことは言えまい。しかし、このサリー( SARRY)の期待は日本人として大きい。きっと、魔法使い「サリー」からとったのかと思ったら、Simplified Active Water Retrieve and Recovery Systemの略だそうで、放射性セシウムを鉱物のゼオライトなどで吸着し、1時間あたり50トンの汚染水を処理する能力があるそうな。

これが成功すれば終息の道筋が見えてくるかもしれない。