ボランティアを終えて

 1週間のボランティアを終えて家に帰ってきてます。はじめ行った時は震災から5か月も経って、国は何をしているのだろうと思いましたが、1週間で景色が変わるほどそれぞれの現場は綺麗になっています。時間はかかっているが、今のやり方も1つの選択肢で、住民の心を大切にしたやり方もいいんではないかと思うようになりました。

 地盤沈下で地区全体が下がってしまったところは、新しい都市計画の青写真ができてからでないと、復旧を急ぐわけには行けません。復興という言葉はかんたんですが、国の役割、地方の役割、ボランティアの役割が分かりました。現場はどんどん動いています。

 湾内にまだまだ家や車がたくさん沈んでいるため船が入れないそうです。新しい桟橋を作って、湾内の掃除をするといっても、そこには個人の家や車そして多くの遺体があるのでは、周りのある程度片づけてしか進めるわけには行けません。着々と進んでいることがわかりました。

 遠くで考えているより、震災現場に立てて良かったと思っています。多くの写真、動画を撮りました。どうやって自分が発信していけばよいか考えています。写真を見ると精神的に落ち込むものもたくさんあります。大川小学校の近くでは子供の骨が見つかったのを見ました。骨を写真に撮っている警察を見たとき、やっと見つけてもらってよかったな・・・と思えました。

 家を無くしたり、家族を亡くしたりした人の言葉を聞くと悲しいですが、着々と前に進んでいると確信してます。単なるチャリティ気分で行ったボランティアもサンデル教授の「JUSTICE(正義)」という言葉を感じて帰ってきたような気がしてます。