三木谷氏、経団連脱退示唆…東電かばう態度「許せない」

 インターネット通販大手「楽天」の三木谷浩史会長兼社長(46)が28日、日本経団連からの脱退を示唆した。福島第1原発事故後の電力政策の考え方などをめぐり「経団連と方向性が違う。政策が違えば政党を離脱するのと同じだ」と、都内で記者団に述べた。

 電力会社の在り方について三木谷氏は「発電と送電の分離をするべきだ。独占では規律も競争も働かなくなり、官と癒着して監査が甘くなる」と指摘。経団連発送電分離に後ろ向きなことへの不満を漏らした。

 発端は、三木谷氏が短文投稿サイト「ツイッター」で27日午後11時過ぎに「そろそろ経団連を脱退しようと思いますが、皆さんどう思いますか?」と投稿したこと。「なぜ?」との問いかけに「電力業界を保護しようとする態度がゆるせない」とつぶやいた。福島第1原発の事故を巡り、経団連は民間企業としての東電を支援する立場で、三木谷氏はこうした姿勢に批判的な姿勢を示した。

 1997年に設立された楽天は、2004年に経団連入りしたが、ツイッターでは、そのメリットについては「ない」。「一度入った以上は中から破壊して下さい」との声には「無理っぽい」と、あきらめの様子だ。「新日本経団連を立ち上げましょう」との呼びかけには「I agree!(賛成)」と応じた。

 また三木谷氏は、関西経済連合会新会長に同じ電力会社の森詳介関西電力会長(70)が就任した人事についても「なんで関経連のトップが関電なのか、このタイミングで」とツイッターで疑問を投げかけた。


 三木谷氏の言うことはもっともであるが、本気で怒っているならば日本経団連の中で怒こればいいのである。脱退の口実を東電の問題にすり替えるのはやめてほしい。

 きっと当初の思惑通りに経団連を破壊することを考えていたのだが、そうやすやすとはいかないことが分かったのであろう。だから、文句を言いつつ辞めるのであろう。