グラフィックデザイナーの粟津潔氏死去

グラフィックデザイナーとして幅広く活躍した粟津潔(あわづ・きよし)さんが4月28日、肺炎のため川崎市の病院で死去した。80歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻、八重子(やえこ)さん。後日、偲ぶ会を開く予定。

 東京都出身。法政大中退。昭和30年、ポスター「海を返せ」で日本宣伝美術会(日宣美)賞。活動はグラフィックデザインにとどまらず、建築、舞台・映画美術など多岐にわたった。

 45年、ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ銀賞・特別賞を受賞。また、武蔵野美大助教授、京都造形大教授などとして後進の指導にもあたり、平成13年の「印刷博物館」(東京)開設にも尽力した。平成2年に紫綬褒章、12年に勲四等旭日小綬章を受章した。



 恥ずかしながら、横尾忠則とごっちゃになってしまうのであるが、80歳で亡くなってしまった。作品があるから、亡くなっても悲しい気持ちはあまりないが、ある時代が終わったという気持ちのほうが寂しいのである。