スピーチライター


 バラク・オバマの大統領就任演説を聴いて(もちろん翻訳だが)感動してしまった。多くの人が抱き合い感動を分かち合っていた意味が判る様な気がした。


 このスピーチの原稿は若干27歳のスピーチライター、チーフのジョン・ファブロー(27歳)と、アダム・フランケル(27歳)、ベン・ローデス(30歳)が考えたと言う。『スピーチライター』と呼ばれるチームである。


 47歳の大統領のスピーチを考える若い集団はアメリカの何を見つめているのだろう。当然オバマが60歳を迎えたとき、ジョン・ファブローとアダム・フランケルは40歳なのである。彼らはオバマの生き証人として変化をどう伝えるのだろうと、そして新しい責任感を呼び覚まそうと語る新大統領に対し、どう立ち直ったのか彼らは後世に伝えることが出来る人間なのだ。


 やはり、アメリカは凄い国だと思った。すべての考え方が若いのである。だから新鮮であり、変化を生むのである。パレスチナ自治区ガザに侵攻していた地上部隊の撤退を完了させたし、ウクライナを経由するロシア産天然ガス供給は供給を再開し始めた。兎にも角にも新しい一歩を踏み入れたのである。