土用の丑


 連日の暑さにうんざりしたお腹はソーメンだったら何とか入るが、他のものはちょっと遠慮気味である。しかし、今日は土用の丑と聞き、かみさんはうなぎうなぎと騒ぎ出し、うな丼だったら食いたくなって昼スーパーに買い物に付き合った。

 今年はうなぎが高い、中国産は見当たらないし、ほとんどは愛知県蒲郡三河一色産である。隅の方に台湾産があったが人気は無いのである。見ても食っても分からないのに高い国産うなぎが売れるのは操作されているのだろうけど、夏バテには聞きそうな気がしてくる。

 「今年はうなぎの値段がうなぎのぼり」と舌を噛んでしまうが、今日に限ってこんなにうなぎを食べれば地震も揺れるだろう、と心配してから地震に関係するのは「ナマズ」と云われ、どちらも蒲焼と返す言葉も汗ばんでくる。何か、今年のうなぎは高いだけあって、やけに美味い気がするのは私だけであろうか。