岩手・宮城内陸地震

 14日午前8時43分ごろ、東北地方で強い地震があり、岩手県奥州市宮城県栗原市震度6強を記録した。この地震により同日23時現在、計6人が死亡、東北5県で計200人超の重軽傷者が出た。また11人が行方不明となっているほか、連絡が取れない人もいるという。マグニチュード(M)は7・2と推定され、95年の阪神・淡路大震災に匹敵する。山間部では道路の崩壊や土砂崩れが起き、約400人が集落で孤立状態となった。気象庁は今回の地震を「岩手・宮城内陸地震」と命名した。

土曜日の朝起こった地震、想像を絶する山崩れの写真に自然の威力に人間の小ささを感じてしまった。しかし、平日の学校登校時間や通勤時間だったら混乱はもっと大きくなっただろう。
 今回、東北内陸部という100年に一度というような稀な地震であったにもかかわらず、住民の冷静沈着な対応で最低限の被害に抑えられたと感じてしまった。


 この被害をうけた地域であるが、最近大きな工場が進出し、新しい産業が生まれている地域である。得にトヨタがトップを独走する自動車産業は大きな変換期を向かえている。東北(宮城、岩手、山形)にも生産拠点を作り、予想される東海地震など自然災害のリスクを分散させる目的で、トヨタ自動車東北関東自動車セントラル自動車デンソー及び部品メーカーが拠点を変えている。特にハイブリッドのニッケル水素電池生産には重要な拠点であり日本を支える重要地域に変わりつつある。


 今回の岩手・宮城内陸地震自動車産業への被害ニュースは少ないものの、関東自動車工業岩手工場(岩手県金ケ崎町)では、ハンガーからボディが落下したという噂も耳にした。まあ、工場が休みで良かったと胸を撫で下ろすばかりであるが、次の地震は自分の足元かもしれないと思うのである。