NYフィル、初の北朝鮮公演を実施

米国を代表する名門オーケストラ、ニューヨーク・フィルハーモニックは26日夜、平壌の東平壌大劇場で公演した。ロリン・マゼール氏の指揮による公演はまず北朝鮮と米国それぞれの国歌演奏でスタートした。続いてドボルザーク交響曲第9番「新世界より」やガーシュウィンの「パリのアメリカ人」などの曲目を演奏。朝鮮半島の民謡「アリラン」を演奏する可能性もある。


 芸術の力というものは、二つの敵対する国旗を並べてしまった。歴史的な平壌公演と胸が高鳴るのは誠にうれしいことである。きっと、舞台の袖の特別席で金正日キム・ジョンイル)総書記は聞いているだろうと思うが真意の程はわからない。

 ロリン・マゼールと言えば、まだ指揮棒を持っていたのかと思ったが、年齢を調べたら1930年生まれの77歳であった。きっとアルトゥーロ・トスカニーニに認められたことは有名であるから、90歳は越えているだろ云ういう、認識はまったくはずれてしまった。今、北朝鮮で演奏できる血筋は、ユダヤ系ロシア人の父とハンガリーとロシアのハーフである母を持つ、マゼールが適任ではあるが、なかなか上手な外交手段に敬服するばかりである。