爪切りの日


 もう正月も7日が過ぎてしまったか・・・・。今日からの仕事の事より、七草粥を体が要求していることの方が、うれしい様な気がしている。


 今日は「爪切りの日」なそうな。七草を浸した水に爪をつけ、柔かくして切ると、その年は風邪をひかない と言われている。


 ところで夜爪は切ってはいけない風習が日本には残っております。へぇ〜、風呂から上がって切ったほうが柔らかくなるし、足も切れると言う方も多いだろう。そんな風習を私のような年寄りは忠実に守ってきた。だから午前中にしか切らないと言うジンクスを作ってでも守りぬいております。

 どうも語源は『夜、爪を切る』と言うのが、「世(世の中)を摘める(爪る)」から来たんじゃないかと想像する。江戸時代のお城の夜勤の『夜詰め』は親の死に目にあえないとか、夜暗かった時に深爪をすると衛生的に良くないと言うとことからかもしれないが・・・。


 しかし、こうして「爪切りの日」を通じて季節を感じる事は外の雨音もいささか穏やかに耳に入ってくるのである。