興毅の謝罪会見

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで反則を繰り返した亀田大毅(18)=協栄=らがライセンス停止処分を受けた問題で、兄の興毅選手(20)が26日、東京・協栄ジムで謝罪会見を開いた。

 9時開始の謝罪会見、亀田家は道路事情で15分程遅れるということで、協栄ジム金平桂一郎会長(41)一人で始まった。会長は25日に予定していた興毅選手のノンタイトル戦(パシフィコ横浜)が中止となった問題について謝罪が行われ、途中10分過ぎに興毅選手が丸刈り姿で会見場に入った。「ご迷惑をおかけして申し訳ない。まずは(対戦相手の)内藤大助選手に謝りたい。亀田家代表としてボクシング関係者、ボクシングファンにお詫び申し上げたい」と話し、会見席に着いた。

 金平会長からは父・史郎氏の辞任、興毅選手は3カ月間の出場試合の自粛、大毅選手は練習再開の際に改めて謝罪会見を開くなどの条件付で厳重注意処分となった。記者からは厳しい質問が相次ぎ、興毅選手も口を閉ざしたが、おおむね史郎氏が大毅選手に反則を指示したことを認め、これから親父である史郎氏抜きで兄弟3人が世界に挑戦すると言う意気込みを表わした。

 興毅選手(20)には荷が重い会見であったが、金平会長のフォローでうまく乗越えたように思った。新しいキャラクターでボクシング界を背負うような選手になって欲しいと願ってしまった。