ソースタギング SOURCE TAGGING

 「万引き」という言葉も慣れっこになり、防犯カメラや防犯ミラーが無い店を探すのも少なく、万引きに対する予防策が利益を守る一つのキーワードになっている。しかし、万引きした男が店側の店長に殴られ死亡したり、逃げた犯人が踏み切りでなくなったりと自業自得と言われる加害者の死亡事故もあり、大きな社会問題となっている。万引き犯を捕まえる事も大切だが、万引きをさせないような装備が店舗側に必要といえる時代の到来だ。



 近年店舗出口に人の背丈くらいのゲートが設置されているドラッグストアや電機販売店をよく目にする。これは万引き防止機(EAS)と呼ばれるもので、商品に専用タグを貼付しておくと、不正持ち出しがあった場合、ゲート間のアンテナが検知して警告を発し、事前に防止できるシステムです。

 このシステムの基本は商品(情報媒体)にタグを貼る手間が必要で人件費がかかるわけです。そこで考え出されたのがメーカーが商品の製造段階で、タグを商品内やパッケージ内に取り付ける「ソースタギング」である。これだと人件費もかからず、お客の快適なショッピング環境も損なわれないと言われているものである。



 加害者と被害者のいたちごっこは永久に続くのであろうが、万引きは犯罪であると言う常識が通じなくなった日本の社会になんとも言えない嫌なものを感じてしまうのである。