親学

 政府の教育再生会議は11日午前、首相官邸で合同分科会を開き、親に向けた子育て指針として同日にも発表予定だった「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」について当面、発表を先送りすることを決めた。「親学」との表現を使わないことも確認した。今月末以降の第2次報告に反映させる方向で調整する。政府や与党内にある「国民への教育観の押し付け」「政策的な裏付けがない」などの反発や批判に配慮した。

 安倍首相は21世紀の日本にふさわしい教育体制を構築し、教育の再生を図っていくため、教育の基本にさかのぼった改革を推進する必要性から首相官邸に「教育再生会議」を平成18年10月に発足させた。

{教育再生会議有識者}

浅利慶太 劇団四季代表・演出家
座長代理: 池田守男 株式会社資生堂相談役
海老名香葉子 エッセイスト
小野元独立行政法人日本学術振興会理事長
陰山英男 立命館大学大学教育開発・支援センター教授、
立命館小学校副校長
葛西敬之 東海旅客鉄道株式会社代表取締役会長
門川大作 京都市教育委員会教育長
川勝平太 国際日本文化研究センター教授
小谷実可子 スポーツコメンテーター
小宮山 宏 東京大学総長
品川裕香 教育ジャーナリスト
白石真澄 東洋大学経済学部教授
張 富士夫 トヨタ自動車株式会社会長
中嶋嶺雄 国際教養大学理事長・学長
座長:野依良治 独立行政法人理化学研究所理事長
義家弘介 横浜市教育委員会教育委員、東北福祉大学特任講師
渡邉美樹 ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO、
学校法人郁文館夢学園理事長


 
政府は親に向けた子育て指針である「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」として11項目をまとめた。まあ、落ち着いて読んでいただきたい。

◇「親学」提言のポイント

  1. 子守歌を聞かせ、母乳で育児
  2. 授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
  3. 早寝早起き朝ごはんの励行
  4. PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
  5. インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
  6. 企業は授乳休憩で母親を守る
  7. 親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
  8. 乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
  9. 遊び場確保に道路を一時開放
  10. 幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
  11. 思春期からは自尊心が低下しないよう努める


あほ・ばか・まぬけ!


こんな事を昨年の10月からまとめていたのかと考えると腹が立ってきた。この提言は山谷えり子首相補佐官らの主導で計画されたそうだが、こんなもんならメールで座長に確認を取り、それぞれの有識者にメールでなんて事足りる。意思統一すれば1週間で出来る内容だ。『親学』なんて、なんなんだ、まったく程度が低い復古主義に思えてくる。こんな事で家庭の中へ立ち入られても、子供たちが混乱するばかりである。

 安倍晋三首相!、出したものを引っ込めたり先延ばししたって、中身が変わらなければ同じである。もう少し現実を見てもらえないだろうか・・・・。