金属盗難・・・・・2カ月で被害1756件

cobayan2007-03-11


 毎日毎日金属盗難のニュースが紙面をにぎわせているが、車止めやグレーチングだけにはとどまらず、公園の滑り台まで無くなる世の中になってきた。背景には、2008年の北京五輪を控える中国で建設材として金属需要が高まり、価格が高騰していることがあり、比較的換金しやすいリサイクル廃材の転売目的の犯行が多いとの見方が強まっている。
 どうせ被害総額の10%も回収できないだろうと思っていたが、リサイクル関係者に聞いてみるとそうでは無いらしい。30〜40%は換金できる材料もあるということでぼろい商売だそうだ。
 たまたま飲み屋で隣に座った危ないリサイクル関係者にケーブルストリッパーの話から最近の金属盗難の話をつなげ聞きだすと、闇のルートが出来上がっているとの事だ。ケーブルを外国人を使いむき、純銅のみにし、正規ルートに流せば盗難品とは絶対に分らないそうだ。
 警察の方もリサイクルに持ち込まれた廃材を時間をかけて盗品かどうかの判定をする事は難しいようで、頭を悩ませているそうである。殺人事件や傷害事件ならば本腰を入れれようが、なかなか件数の多いそれも被害金額が比較的少ない盗難事件に手が回らないのが実情だ。
 金属盗難都道府県別順位は、大阪(316件)・東京(198件)・愛知(180件)・茨城(154件)・神奈川(126件)・埼玉(120件)・福岡(101件)だそうだ。