卒業式

 映画「バベル」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、4月28日公開)で米アカデミー賞助演女優賞候補となった女優、菊地凛子さんがロスから戻って時間は経つが、彼女が「ばっちりな卒業式になりました」と言ったことが印象深い。授賞式の彼女のファッションも「スパンコールや刺しゅうが入った黒いドレスを着た姿はエルテの(描く)人物のようだった」と米紙ロサンゼルス・タイムズも高く評した。今回持参した 4着のシャネルの衣装の中から黒いドレスを選んだのは正解だったわけだ。
 卒業式が終わり、次の作品ライアン・ジョンソン監督の「ザ・ブラザーズ・ブルーム」(原題)へ出演は非常に喜ばしい。詐欺の標的となる女性億万長者役をレイチェル・ワイズさんが演じるのも注目だが、ワイズを騙す詐欺師兄弟の共犯者と言う設定は彼女の謎めいた重要な役となる。『スティング (The Sting )』のようなはらはらどきどきさせるような、詐欺師を応援したくなるようなストーリーを期待している。