情報収集衛星打ち上げ成功

cobayan2007-02-25


 宇宙航空研究開発機構は24日午後1時41分、鹿児島県の種子島宇宙センターから、夜間や悪天候でも軍事施設などを監視できる情報収集衛星「レーダー2号」を打ち上げた。すなわち、政府の情報収集衛星を搭載した大型ロケット「H2A」12号機が無事宇宙の目的地まで運んだという事だ。
 
 情報収集衛星「Information Gathering Satellite; 略称 IGS」である。現在今回は「レーダー2号」で電波の反射を利用して地上の状況を把握する。「マイクロ波」とよばれる電波を使うため、昼夜、天候にかかわらず地上を観測でき、ふつうの光を利用して写真撮影のように高精細な画像を得る光学衛星と補完しあう。

 H2Aロケットは05年2月以降、6回連続で打ち上げに成功したことになり、日本の宇宙開発の信頼性が高いものである事を証明した。事業は4月に移管され宇宙機構から三菱重工業に移ることになる。


 光学衛星1号とレーダー衛星1号は2003年3月28日にH-IIAロケット第5号機により2機同時打ち上げ成功、2006年9月H-IIA第10号機に情報収集衛星1号 (光学センサー衛星IGS-1B)打ち上げ成功、そして今回のレーダー2号の成功で、やっと4基の偵察衛星システムが運用され、1日に1回地球の全域を撮影できるようになる。これによりとりわけ北朝鮮や中国などを詳しく監視できるようになり、変化を早く察知できると言う。もちろん、自然災害の観測にも利用されるという。

 隣の庭を詳しく覗ける様になったということはそれなりの覚悟をしなければならない。前回(2006年9月)情報収集衛星1号 打ち上げ時にも佐世保原子力空母が入港していたが、今回も米最新鋭原子力空母ロナルド・レーガン佐世保港寄港している。これも日本をアメリカが守っていると言う意思表示だろう。日本の意思で情報収集衛星を打ち上げるのなら覚悟も出来るが、アメリカに操られ、こんなものまで打ち上げるとしたら、日本は本当にバカなお人好しなんだろうと思ってしまった。