第60回カンヌ国際映画祭

cobayan2007-05-17



 世界3大映画祭(カンヌ・ベネチア・ベルリン)の一つである第60回カンヌ国際映画祭が開幕した(5月16日〜27日迄)。映画祭最大の注目はパルムドール(Palme d’Or)を争うコンペティション部門ですが、22作品が選ばれ日本からは河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」が出品されている。同監督は1997年に『萌の朱雀』でカメラドール(新人監督賞)を受賞していますし、2003年にもノミネートされておりカンヌに縁が無いわけでは無い。今回の審査委員長ですが、話題作『クィーン』のスティーヴン・フリアーズ監督(英国)が選ばれましたが「殯(もがり)の森」がどう評価されるのか楽しみであります。

2007年・第60回カンヌ国際映画祭 コンペティション出品作

「殯(もがり)の森」

 河瀬直美監督(1969年5月20日生)奈良県奈良市出身で奈良市立一条高等学校から大阪写真専門学校映画科卒。最初の商業作品として制作された『萌の朱雀(もえのすざく)』で、1997年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞。
 この「殯(もがり)の森」は監督の出身地でもある奈良県山間部での物語である。日本家屋を改造したグループホームで軽度の認知症を患った人たちが、介護スタッフとともに共同生活をしている。自然豊かな里山でおりなす人間関係は過去と現実との間にどんなストーリーを見せてくれるのだろう・・・。