伊藤一長長崎市長射殺事件に思う

 アメリカのバージニア銃乱射事件を嘆き、アメリカの銃社会に憤りを感じていたら、日本でも射殺事件が起こっていた。17日午後7時50分ごろ、長崎市大黒町のJR長崎駅前で、選挙カーを降りて事務所に向かっていた伊藤一長(いっちょう)市長(61)が背後約1メートルの至近距離から拳銃で2発撃たれ、18日午前2時28分、長崎大学病院で大量出血のため死亡したというものだ。選挙運動中に候補者が銃撃されるという法治国家で起きた事件で、同一国民同士のありえない話で最悪の結果になった。犯人は暴力団山口組水心会会長代行、城尾哲弥容疑者(59)。

 この件をうけて伊藤氏の娘婿である西日本新聞記者の横尾誠氏(40)が18日、長崎市役所で記者会見し、22日に投開票される同市長選に立候補することを表明した。市長が亡くなった日に新しい候補者を立てることがどういうことなのか、短期弔い合戦で当選確実なんだろう、他の候補者はなんと辛い洗礼を受ける事になるのだろう。

 アメリカの社会もおかしいが、日本の社会も歪んでいる様な気がする。真実は薮の中に隠れてしまうのだろうけど納得のいかない事件である。